臨時収入が入ったら借金返済に回すべき?効率よく元金を減らす方法

借金解決ガイド

こんにちは、「借金解決ガイド」のブログを執筆している司法書士の久我山左近です。

ボーナスや給付金、保険の満期金、税金の還付金など、予定していなかった臨時収入が入ることがあります。

借金を返済している人にとって、まとまったお金が入ったときに悩むのが、

「臨時収入は借金返済に回した方がいい?」
「貯金として残しておいた方がいい?」
「複数の借金がある場合、どこから返せばいい?」

という問題ではないでしょうか。

結論からいえば、生活に必要なお金を確保できているのであれば、臨時収入を借金の繰上げ返済に使うのは非常に有効です。特に消費者金融やカードローン、リボ払いなど金利の高い借金では、元金を早く減らすことで将来支払う利息を減らすことができます。

ただし、臨時収入をすべて返済に回せばよいわけではありません。

今回は、臨時収入が入ったときの借金返済について、効率よく元金を減らす方法や注意点を司法書士の久我山左近が
詳しく解説します。

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目次

手元のお金を全部返済に使うのが正解とは限りません!

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基本的には、余裕資金であれば借金返済に回すメリットは大きいでしょう。

借金には利息が発生します。
たとえば100万円を年利15%で借りている場合、単純計算では100万円に対して年間15万円相当の利息が発生する水準です。もちろん実際の利息は日々の借入残高や返済状況によって変わりますが、重要なのは、元金が大きい状態が長く続くほど利息の負担も大きくなりやすいということです。

通常の毎月返済では、返済額のすべてが元金の返済に使われるわけではありません。
たとえば毎月3万円を返済していても、その中から利息が差し引かれ、残った部分が元金返済に充てられます。
そこで臨時収入を利用して追加返済すれば、元金を一気に減らせる可能性があります。
元金が減れば、その後に発生する利息も減少します。

これが臨時収入を借金返済に使う最大のメリットです。

10万円を繰上げ返済するだけでも効果はある?

「臨時収入といっても10万円くらいだから、返済しても意味がないのでは?」そう考える人もいるかもしれません。

しかし、金利の高い借金なら10万円でも意味があります。
たとえば年利18%の借金について、10万円分の元金を早く減らせたとします。
単純計算すると、10万円×18%=年間1万8,000円に相当する利息が発生する部分を減らせることになります。
30万円なら年間5万4,000円、50万円なら年間9万円に相当します。

実際には返済によって残高が毎月変化するため、この金額がそのまま節約できるわけではありません。
しかし、高金利の借金ほど元金を早期に減らす効果が大きいことは分かります。

「10万円しかないから使ってしまおう」ではなく、10万円でも借金残高を減らすことには十分な意味があります。

複数の借金があるなら「金利」を確認する

多重債務になっている場合、臨時収入をすべての会社へ均等に返すのが最も効率的とは限りません。

まず確認したいのが、それぞれの借金の金利です。

たとえば次のような借金があるとします。

借入先残高金利
A社30万円18%
B社80万円15%
C社100万円10%

30万円の臨時収入が入った場合、単純に10万円ずつ返済する方法もあります。

しかし、利息を効率よく減らすことを優先するのであれば、一般的には金利18%のA社を優先して返済する方法が合理的です。

A社を完済できれば、以後A社への毎月の返済もなくなります。
そして、これまでA社に支払っていた返済資金をB社の返済に上乗せする。
B社が終わったら、さらにC社へ回す。

このように返済資金を次の借金へ集中させることで、完済までのスピードを上げられます。

「残高が少ない借金から完済する」という方法もある

必ずしも金利だけで決めなければならないわけではありません。

借入先が5社、6社と増えている場合には、臨時収入を使って残高の少ない借金を1社完済してしまう方法も考えられます。

たとえば、

A社20万円
B社40万円
C社60万円
D社80万円

という状態で20万円の臨時収入が入ったのであれば、A社を完済する方法です。

金利だけを考えれば別の借金を返済した方が有利なケースもあります。
しかしA社を完済すれば、借入先を4社から3社に減らせます。
毎月の返済日や振込先も一つ減り、返済管理が楽になります。
さらにA社に毎月1万円返済していたのであれば、その1万円を翌月からB社などの追加返済に回せます。

「金利の高い借金から返す」方法と「残高の少ない借金を完済する」方法を、自分の状況に応じて使い分けるとよいでしょう。

臨時収入を全部返済に使うのはちょっと待って!

ここは非常に重要です。
借金を早く減らしたいからといって、臨時収入をすべて返済して手元のお金をゼロにするのはおすすめできません。

たとえば30万円の臨時収入が入ったので、その日のうちに30万円すべてをカードローンへ返済したとします。

翌月になって、

「冷蔵庫が壊れて10万円必要になった」
「急な医療費が必要になった」
「収入が減って生活費が足りなくなった」

ということが起こったらどうでしょうか。

貯金がなければ、再びカードローンやクレジットカードに頼ることになってしまいます。

これでは、臨時収入で返済 → 手元資金がなくなる → 急な出費 → 再び借金という悪循環になってしまいます。
臨時収入が入ったときは、まず当面の生活費と予備資金を確保しましょう。
そのうえで残ったお金を繰上げ返済に使うことが大切です。

生活防衛資金を残してから返済する

では、いくら手元に残せばよいのでしょうか。

これは収入の安定性や家族構成、毎月の生活費などによって異なります。
会社員で毎月安定した収入がある人と、収入が月によって大きく変わる個人事業主では必要な予備資金も違います。

大切なのは、「突然の出費があっても、再び借金をしなくて済む金額を残しておく」という考え方です。

たとえば30万円の臨時収入が入ったからといって30万円全部を返済するのではなく、10万円を予備資金として残し、20万円を追加返済するという選択もあります。

借金返済では「できるだけ早く返す」ことだけでなく、新しい借金を作らないことも同じくらい重要です。

ボーナスを前提にした返済計画には注意

会社員の場合、夏と冬のボーナスを借金返済に充てる人もいるでしょう。

ボーナスを繰上げ返済に使うこと自体は問題ありません。
ただし、「12月に50万円のボーナスが入るから大丈夫」というように、将来のボーナスを前提として現在の借金を増やすのは危険です。会社の業績などによって、ボーナスが減額されたり支給されなかったりする可能性もあります。

ボーナスは最初から返済計画に組み込むより、支給された後に余裕資金を追加返済するくらいに考えておく方が安全です。

繰上げ返済しても借金が減らないなら要注意

臨時収入を返済に回しているのに、なかなか借金が減らない場合には注意が必要です。

たとえば、「ボーナスで30万円返したのに半年後には元の残高に戻っている」「毎月返済しているのに生活費が足りずカードを使ってしまう」「借金返済のために別の会社から借りている」といった状態です。
この場合、問題は臨時収入の使い方ではありません。

毎月の収入に対して借金返済額が大きすぎる可能性があります。

家計を見直しても返済が難しい場合には、任意整理、個人再生、自己破産などの債務整理を検討する選択肢もあります。

無理な返済を続けるために新たな借入れを繰り返すより、早めに弁護士や司法書士などの専門家へ相談することも大切です。

臨時収入が入ったときのおすすめの順番

臨時収入が入ったときは、いきなり返済するのではなく、次の順番で考えてみましょう。

①現在の借金残高と金利を確認する
↓
②毎月必要な生活費を確認する
↓
③急な出費に備える予備資金を確保する
↓
④残った臨時収入を繰上げ返済する
↓
⑤複数の借金がある場合は金利の高い借金を優先する
↓
⑥1社完済できる場合は完済も検討する
↓
⑦完済した会社への返済額を次の借金へ回す

この流れを繰り返すことで、借金の元金を効率よく減らしていくことができます。

まとめ|臨時収入は「元金を一気に減らすチャンス」

臨時収入が入ったときは、欲しかったものを買ったり旅行へ行ったりしたくなるものです。

もちろん、すべてのお金を借金返済に回さなければならないわけではありません。
しかし、消費者金融やカードローン、リボ払いなど金利の高い借金がある場合には、臨時収入を使った繰上げ返済は大きな効果が期待できます。

ポイントは、生活に必要なお金まで返済に回さないことです。

まず生活費や予備資金を確保し、残った余裕資金を借金返済に使います。
複数の借金があるなら、金利の高い借金から優先して返す方法や、残高の少ない1社を完済して返済先を減らす方法も検討しましょう。

借金を早く完済するために重要なのは、「元金をできるだけ早く減らすこと」と「新しい借金を増やさないこと」の
2つです。

せっかく入った臨時収入です。
何となく使ってしまうのではなく、借金を大きく減らし、家計を立て直すチャンスとして上手に活用していきましょう。

それでは、今回の記事の「臨時収入が入ったら借金返済に回すべき?効率よく元金を減らす方法」というテーマについての解説は以上となります。
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ぜひお気軽にご相談ください。

カワウソ竹千代

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久我山左近

それでは、久我山左近でした。

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